私がカナダに来たのは、冬の寒さとも別れを告げようとする、三月上旬でした。
『秘境の地パウエルリバー』バンクーバ空港で偶然であった日本人女性が興奮気味
に語り始めたのです。
秘境の地?パウエルリバー?この二つの疑問が私をパウエルリバーへと足を運ばせ
る結果となりました。
無計画と思われるかもしれませんが、結局その女性に私は触発されパウエルリバー
滞在を決心しました。
パウエルに向かう道中、広大な山々そして吹き抜ける風を浴び『僕は今カナダにいる。』
と初めて実感したのを今でも覚えています。
私はCamber Collegeにおおよそ4ヶ月間通いました。午前はビジネス英語を受け
午後からはリスニングやライティングを受講しました。その中で私が特に感銘を受け
たのが、Dave氏が講師を務めるビジネス英語です。彼のスタイルは兎に角、生徒たち
の自主性を高め、自分の意見を言うことに焦点を絞っておられました。結果私は自分
の意見を持ち、自分の言葉で説明することの大切さを学び、今では外国の方たちと会
話することが本当に楽になりました。
学校で、サッカーチームを紹介していただき、地元の方々とサッカーをやり、バ
レーボールチームにも参加しました。留学生は殆どいませんでしたが、地元の方は大
変親切で私を友人として扱ってくださいました。当初は言葉の壁がありましたが、時
と共に薄れていくのが実感できました。
パウエルリバーは田舎です。しかし方言の無い綺麗な英語を使いますし、人々も決
して保守的ではありません。
普通に生活していて日本人と出会うことも、日本語を話す機会もありませんでした
が、英語漬けの生活が私を強くしたのだと確信しています。
パウエルリバーでの今はやがて過去になり、過去の中の今となってしまいますが、
この街にきて私は成長した、その事を一生忘れることは出来ないでしょう。
最後に、お世話になった先生、友人、真にありがとうございました。






